オリジナルTYPE2、出来上がりの工程ご紹介。(2012年6月7日アップ)
現在新発売の完成品19&19.5WIDEの開発経緯について少しご紹介です。
問題点(疑問点)は大きく分けてまず2つ。ノンプレーにング時から海藻が全く引っ掛からないことを前提として。
一つ目は、ボードにセッティングした時、直立フィンとフィンドラフト中心変えずに、どこまで短く出来るか。
二つ目は、ボードにセッティングした時、直立フィンとフィンドラフト中心変えずに、どこまでリーディングエッジを
傾斜させるか。でした。
この2点に問題を絞って出来上がったのが、長さが19.5cmと傾斜角が33.5度という結論なわけで、
最低限
必要な推進力と長さを併せ持つ、新発売のオリジナルフィンTYPE2が永遠に続く形状だという結論に至ったわけです。
この最終フィンが出来上がるまでのカスタムフィンは7〜8本。1本1本ハンドシェイプとなるわけですが、
スピードボードに装着するためフィンエッジには寸分の狂いも発生しないように仕上がりにテストフィンとは言え手は抜きません。
画像左(左側は新発売の19.5)。右側は1cmづつ削っていき16.5cm,になるまでテスト。17.5cmぐらいからスラロームで
少し上りのレグを取るとフィン抜けの現象が発生してきます。
次は右画像。左は只今新発売のTYPE2。リーディングエッジですが、そこから1cmでも直立するとノンプレーニング時に
海藻が掛ります。凄く絶妙な角度です。これ以上1cm傾斜しても意味は無く、スラロームボードに最低限必要な揚力が弱く
なり、ずるずると引きずる感じの走りとなり、オリジナルフィン以外のいわゆる昔ながらのウイードフィンに戻ってしまいます。
上の左右の画像。どちらも右側フィンはテストで行きつくとこまでテストしつくした廃番のフィンとなります。
そして出来上がった最終形状のTYPE2。間違いは無いはずです!。