【タクティクス講座12編《サイドマークのアプローチ》】
上マークを回航したら次はサイドマークです。
サイドマークはトライアングルの場合、上マークから約風下45度の場所に見えるはず
です。そして回航後は的確にマークを確認し、なるべく上からサイドマークのプロパ
ーコース(最短コース)を走るように組み立てる事が重要です。
それから、必ず風上からはいるブローラインにも相当神経を使いながらそのブローを
適確にゲットすることで、大きく順位は変わってきます。
スタート前にサイドマークの位置は必ず確認しておきましょう。
できれば、スタート前に上マークまでいって、サイドマークの位置を確認しておけば
上マーク回航後とてもスムーズです。
上マークまで行けない時は、上マークから見えるサイドマークの地形を予測して覚え
ておくと良いでしょう。
また
上マークアプローチ前に少し余裕がある場合は、このようにしておくのもよいでしょ
う。1上マーク最終アプローチのマーク回航直前に早めにサードマーク位置を確認して
おくことで上マークを通過後に直ぐその方向にベアできる。っという方法もあります。

いずれにしても
上マーク回航した瞬間は、それまでスタートそして1上アプローチで相当なエネルギ
ーを費やしているはずです。爆発させた集中力も相当弱っている状況です。
しかし、今までの上り(クローズホールド)のフォームとは変わって、フリーのセイ
リングフォームに変わる時なので、気分的には少し楽になる瞬間でしょう。
ただフリーのレグもプレーニングレースなら少々気分も楽なのですが、風が弱ければ
またフリーのレグでもパンピングをしなくてはならず、また仕切り直しとでも言うの
でしょうか。もう一度パンピングモードへ気合の入れ直しが必要となってくるのです
ね!!

そして回航直後には他のセイラーが沢山いて直ぐにはサイドマークが確認できないこ
ともあったり、また、海面に大きなうねりなどがあればなかなかマークを確認するこ
とが出来ません。ですから回航直後は覚えておいたサイドマークから延長線に見える
地形を目指して走るわけです。
回航後はなるべく早くサイドマークを見つけ出すことです。サイドマーク位置をより
早く把握することでよりセイリングにも集中出来るので、大変重要なポイントとなって
くるのです。




当時、フリーを走るレグはいつでも自信があった気がする!!
93年の第一回国体ボードセイリング級全日本選手権でのフリーのレグを走るシーン。
トップを走るのは見城選手。この写真だと171は3位を走っているかな!。この時総合で
は5位だったかな。