【タクティクス講座13編《サイドマークアプローチ2》】
僕のレースではこのレグ(上~サイド)には、結構な自信がありました。
このレグではほとんど抜かれることはなかった覚えがあります。
私のレース生命線と言えたでしょう。
特に7~8m/s以下の風速では敵無しでした。『ほんとかな?』
200名以上の選手が参加する伊勢湾カップなどでは、100位回航してもワンレグで50人
くらい抜いた記憶があります。
要するに得意な何かを見つけることも入賞には絶対にかかせない要因なんですね。
なんでそんなにフリーが速かったのでしょう?
別にこのレグ(上りのレグでなくフリーのレグ)は特別な練習はしたことはあまりあり
ませんでした。当時取り組んでいた練習は上りのみでしたから。

<練習方法>
僕の場合、コースレーサーだからコースを1年間乗りつづけよう何て気持は全く無かった
です!元々ウェーブが好きで始めたウインドだから風の吹く半年間は舞阪とか篠原で
ウェーブしかしなかったですので。より小さなボード小さなセイルで強風を楽しく乗
ること。
だからウインドが上手くなって、勝手にフリーのレグが速くなったんだと思います。
あまりレーサーだからとか言ってそればかり乗るのは上達の妨げになる気がします。
固執しないで色々なウインドにトライすることが最も重要だと思います。
要はウインドに対して常に目的意識を持って、集中して練習するのがいいのでしょう。

<サイドマークまでのフリーのレグの走り方>
レース海面には必ず小さなうねり、小さな波は発生します。
この波、そしてうねりを的確に掴み波乗りしながらセイリングすることが重要です。
ボードはデカイが小さなフロントサイドのウエーブライデイングと考えたらわかりや
すいかも!!特に波のピークにいる時にセイルを最大に引き込むことにより波のフェ
イスを滑り降りる、そんな感覚ですが、それを力の限り繰り返す。吹こうが吹かまいが!




スバルカップ全盛期!総合優勝すれば賞金も海外旅行チケット(しかもホテル込み)も
付いていて、相当気合が入っていた。
優勝してサイパンへも無料でウインド旅行した記憶がある。(でもお気楽に旅行して
いる暇は無い。サイパン行ったついでにもサイパンミクロネシアオープンへも参加し
てきた!)
この記事は【ハイウインド94年12月号での記事(1P)。】
フリーで必死のパンピング!(自分)。