【レースタクティクス講座第2編《最初に》】
まずタクティクスを学ぶ前にちょっと一言です。今回はレースに臨むにあたって、
メンタル面でのお話をしましょう。
よく小耳に挟むことは『俺~重いからとか軽いとか・・・』の会話。
そう、自分の体格がハンディーを背負っているなんて思っている人はこれからレーサ
ーとしては向かないかな!と思います。それは少しアサハカな考え方ですね!!。
人それぞれ体格が違って当たり前ですから、その体格を生かす方法を見い出して下さい。
そこからがスタートです。
僕は全体のレーサーの中では結構小柄でして、常にどのようにレース中プラスにしていく
かよく考えてたのですね。
知らない人はそんなに小さいのって思うといけないので、(僕は身長166体重58Kです)。
小柄なためによくこんなことも言われたものです。微風は「小柄だから勝って当たり前
だよな」って言われる!!これが一番悔しかった!かな多分。
逆に、それよりも自分自身体格面でハンディーがある完プレのレースとか、誰も走れ
ないようなサバイバルレースで勝つことを常に目標にしていました。
吹いた時に勝った方がウインドっぽくて勝っても負けても満足感を得られるからでし
ょうね。だから、後の全日本何々とかの大きなタイトルはだいたいある程度吹いた時にゲ
ットしたもののような気がします。
何時しかシンガポールで行なわれたレースボードワールド大会に出た時の話(7年~8
年ぐらい前かな)。その時には世間では守屋風なんて言われて4~6m/sぐらいの風は相
当早かった?だったっけ。そう言われてて少しは自信も有ったのですが、僕がその得
意の風でレースをしている時、ヒョロヒョロとプレーニングしている自分の下側、
上側からズバズバ抜いていきました。
そう身長180体重なら80kぐらい有る選手がプレーニングしながら、風の抜けた所は
パワーと長い手を生かしパンピングしてプレーニングを持続させて、いとも簡単にチ
ギッテいきます。(ヘビークラスは僕の出場しているライトクラス〈それでも70キロ
以下〉の6分後にスタートしているのに)そうなんです、体格、体重は殆ど関係は無い
のです。用はテクニックなのでしょう。そういったちょっとしたハンディーよりもレ
ースに勝つ!と言う気持ちの方が優先するのです。
これから皆さん、多分ウインドを続けて行く過程の中で、体重が有るからとか、無い
とか言う話が出てくると思いますが、僕の中では少し次元の低い問題だと感じています。
(ワールドの順位って!トータルでも相当下の方でした。”言い訳”他の日本の選手
も相当下の方だった。ン!ウン!!)
そうそう参考までに、(どれだけ外人選手の体格がデカイかというとですね・・・僕が
トイレに行った時、何気なく横を振り向くとですね~そうです、僕の顔の直ぐ横に
ナニが??オ~これでレースは負けた~~と思っちゃったもんですわ!!)
ま~それはさて置き、ようするに体格のハンディーは、考えないでどうしたら勝てる
か研究することです。だから今日は俺向きの風じゃないなんてレース前に自分の気持
ちを持っていかないようにして下さい。それだけで入賞できなくなってしまいますので。
なぜならアマクラスの大会は全てのコンディションで行われましたから。
それでは皆さん次回の大会では「勝ちたいという気持ちから」臨んで下さいね。
83年の春、23歳でウインドを始めた。一番最初に買ったウインドサーファー艇がこれ。
当時ウインドサーフィンといえばこれしかなかった。