【タクティクス講座3編、《スタート偏パートⅠ》】
タクティクス講座3編、それでは最も重要なスタート偏です。
行われる1レースの中でスタートのウエイトは約5割を締めていると考えていいでし
ょう。まずスタートラインを読む=スタートラインが設定されたら本部艇の上側のポ
ールから風下艇のポールの延長線にある景色を覚えておいて下さい。
たとえばあの山のあの煙突とか、それによってスタート前にラインを走る際に確実に
スタートラインが把握出来るはずです。そして、スタートする時にはその景色とカウ
ントダウンを気にしながらスタートしていきます。これが出来てないとジャストスタ
ートは絶対に出来ません。
さてどこからスタートしたらいいんだろうか?=スタートラインは間違いなく有利不
利が発生します。風上側の本部艇側から出るか風下艇側から出るか大変悩むのではな
いでしょうか。どこからスタートするかによって相当順位は変わってきます。
基本的な考えは、スタートラインに対して右側に風が振れていれば上側スタート、左
側に振れていれば下スタートです。それは本部艇の旗を見ればだいたい風の振れは分
かると思います。
それからこのような方法もあります。スタートラインをスタボー、ポートに分けてク
ローズホールドで走ってみましょう。その角度の違いによってラインの傾きを判断す
る方法もあります。
どうしても分らなかったらこのような方法も。
だいたいレベルの同じ!友達どうしで風下艇と風上艇側に分かれます。スタートライ
ンが設定されたら直ぐにイッセイノでスタートしてみて下さい。そのまま
同じように風上にクローズホールドで上っていって、交差する地点に早く到達した方
が有利なのです。もし友達がいなかったら風下艇側に待機し、(絶対風上艇側からス
タート練習している人がいるので)、その人に合わせてスタートしてみて下さい。
この方法でだいたいわかります。このような行為は結構、他のレベルの高いセイラー
にはチェックされてるので慣れてきたらミートする前に早目に判断して止めた方が良
いです。
なぜならその有理な側が他の選手に分ってしまうと、その側が込み合ってスタートし
難くなるからです。チョットいやらしい話ですが、スタートとはそんなもんです。
少しレベルアップした人ならその行為を自分自信でやってみて下さい。何回でもやっ
てみて下さい。スタートラインを切る角度が風上、風下で変わっていることが直ぐに
判断がつくでしょう。
それから、スタートシークエンス(カウントダウン)は待機ではありません。
いかに良いスタートするかを判断する為の時間なのです。有効に使いましょう!
そして基本的にはスタートは風上か風下かどちらか一点で考えましょう。
特別200人以上が参加するレースは別にして真ん中スタートはあまり無いと思った方
が良いでしょう。
さらに注意しておくこと=先程5分前にスタート位置は決めた!はずなのですが、すで
に5分後のスタート時には風が振れているかもしれません。その風の振れるパターンも
読むこと。
次回はスタートポジション取りについてです。
83年秋に館山寺にてウエーブの練習を開始する。
セイルは古そうな形だが、これでも出たばっかりの最新モデル。
このドラースーツも当時最新モデル。新幹線で東京の某ショップまでわざわざ買いに
行った覚えがある。
84年の冬、舞阪デビュー。相当ハマッテた。