【タクティクス講座7編、《スタート*パートⅤ(旗、ホーン、抗議)》】
旗の説明です。今ウインドのレースで定番になっているのが、赤→黄→青のパターンです。
カウントダウン方法は6分→3分→スタートが一般的ですが、その出場レース
によって違うのでしっかり把握してレースに臨んで下さい。
さて旗とホーンの関係を説明をしましょう。レース中は旗による合図が全てです。
ホーンが鳴らなくても、それは全く無視して下さい。旗で判断しましょう。
旗にはZ旗(出艇しなさい)、L旗(この場に集合して下さい)、回答旗(レースは延期
されてます)等が代表的なものですが、基本的なものは全て覚えておいて下さい。
それような本は売ってますから。
それではついでに、運営側と選手側との関係も説明しておきましょうか。
その大会の全ては運営側に実権があります。ですから選手はその日、運営側に合わせ
てレースをして下さい。
たとえば、レース中に選手から運営艇に話し掛けても公式なレースでは無視されますから、
安易に話しかけないで下さいね。
ただ、運営サイドのミスに関しては口頭ではなく、選手側から抗議することは可能ですので、
正式な抗議書でして下さい。
抗議の話が出たので、選手間同士の抗議の話もしておきましょう。
個人的には、抗議自体好きでは有りませんが、相手から出されれば対応しなければな
りませんから、その都度対応することになるでしょう。僕は今までに2回程の抗議を
したことが有ります。されたことも2回ぐらいあります。仕方なく。
この長い経験の中では少ない方だと思いますが、抗議は出しても出されても余り後味
のいいものではありません。なるべくそのようなケースを起こさないように、されな
いようにレース運びをして下さい。出来れば避けたいものです。
しかしどうしても抗議が必要な場合、レース中に互いに接触等が有り、相手選手の影
響によって酷く順位を落としてしまった!って思ったら、その場で、口頭で相手に
「抗議します。」っと言って下さい。自艇に順位救済の可能性があるからです。この時は
抗議する側は、その場に誰かその接触状況を目撃しているセイラーが他に居るかの
かをなるべく覚えておいて下さい。
後で審議の際に重要な参考人となってもらいスムーズに解決する為です。
陸上に上がってからは速やかに抗議書を運営側に提出し、運営側に審議してもら
うというシステムです。
そうそう、交通事故の際、たとえば出会い頭による衝突!でお互いに加害者と被害者
に別れて警察に出頭するじゃないですか!事情聴取ってやつか??
抗議とはそのようなものです!!
これも僕は今までに2回経験しました?乗用車一回とオートバイで一回です!
ん~なっことはどうでもいいか!!
とりあえず抗議は出されないことが大切です。その為には、そのような位置に自分の
艇がいないようにレース展開を読むことが重要です。上手くなれば抗議は限りなく少
なくなっていきます。なぜならスタート時を除いて、トップを走っていれば回りに相
手はいないのですから。
次回は上マークへのアプローチ方法です。
【97年ハイウインド10月号】より、伊勢湾カップスタートの模様。下側ジャストスタート!!
手前セイルナンバー171が自分。